猫のトイレを隠すと何が問題か?〜セミナーを聞いて思うこと〜

「猫トイレ、隠すと何が問題なのか」と題したセミナーを拝聴しました。
登壇者は、猫との新しい暮らし方を提案する「Happy Cat」代表の坂崎清歌さんと、ねこ医学会所属で獣医師・獣医学博士の佐藤藍子さんです。
この記事では、セミナーでの学びをまとめつつ、我が家の猫トイレ事情とその考え方について記します。

目次

セミナーのまとめ

講師陣からは、「猫の健康管理のために、トイレを隠さない配置を心がけてほしい」という提案がありました。

猫にとってトイレは、快適に排泄できる環境であれば十分ですが、飼い主としては掃除がしやすいことや、お部屋の雰囲気を損なわないように隠したいというニーズもあります。

しかし、飼い主の本当の願いは「猫に元気で長生きしてほしい」ということではないでしょうか。
のためには、猫の排泄物、特に毎日の尿のチェックが非常に重要です。

猫のトイレは家の中において猫の健康チェックをする重要な場所であり、猫の日常的な排泄行為を観察できる位置に設置されていることが大切です。
猫は泌尿器系の病気にかかりやすいため、不調を感じて病院に連れて行った際に「おしっこを持ってきてください(=採尿してください)」と言われることがよくあります。
しかし、インテリアを重視して猫トイレを隠していると、採尿が難しくなってしまいます。

猫は環境の変化を嫌う生き物です。「今日は採尿しなければならないから、トイレの場所を変えるね」や「採尿するために見張らなきゃ」というような対応は、猫にとってストレスになります。
そのため、日常的に観察しやすいトイレを準備しておくことが重要です。

2024/11/20 「猫トイレ、隠すと何が問題なのか」セミナー@ペットインテリア展

観察できるトイレが命を救った

セミナーの内容は個人的にも同意です。
私自身も、猫の健康を守るためにトイレの観察を習慣にしています。

我が家の猫「よいち」がFIP(猫伝染性腹膜炎。致死率ほぼ100%と言われる)を発症した際、排泄物の変化に気づいたおかげで、早期治療につながりました。
現在も年に一度の血液検査と、半年に一度の尿検査を行い、日常的にトイレの状態を確認しています。

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この記事を書いている最中、すぐ隣りで踏ん張ってくれたよいち

最近はカバー付きのトイレや自動トイレなど、デザイン性や掃除のしやすさを重視した商品が多くあります。
一見便利ですが、これらは猫の健康観察を妨げる場合もあります。
トイレの状態を隠さないことで、日々の健康チェックがしやすくなり、猫も飼い主も安心して暮らせます。

我が家では、よいちが保護猫カフェnecomaにいた頃から使用していて馴染みのあるリッチェル 猫用トイレ本体 ラプレ 壁高ネコトイレを使用しています。
採尿は難しいですが、トイレ自体の構造に問題は感じていません。
リビングの対角線上に2つ、同じトイレをいつでも目が届く場所に置いています。

健康のために“見えるトイレ”を選ぶ

猫の健康を守るためには、「いつでも観察できる環境」を整えることが大切です。見える場所にトイレを置くことは、猫に快適さを提供するだけでなく、飼い主にとっても猫の元気を確認できる安心材料になります。

我が家は、難病を乗り越えたからこそ、毎日変わらずおしっことうんちをしてくれることに感謝しているほどです。
(毎日、砂の中から化石やお宝を探し当てるかのごとくおしっこ・うんち拾いを楽しんでおります)

あなたも、猫との暮らしをもっと楽しく、安心できるものにするために、トイレの種類や置き場所を見直してみてはいかがでしょうか?

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トイレハイ中のよいち
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